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出展傾向

 御苗場 vol.11(2012年)では、サイト管理人がすべてのブースについて、内容を調べて統計してみました。

 なお、判断基準は僕の独断と偏見なので、もしかしたらデジタル風なのに実はフィルムで撮影しているとか、ポートレートに見えるけど実は物撮りだったとか、そういうのはあるかもしれません。ですから、実際の作家の意図と異なる解釈がされている作品もあるかもしれません。ご了承ください。

 それから、最近はデジタルとアナログな手法を組み合わせたものや抽象とも具象ともつかない作品、ジャンル分けができないような作品も増えています。

 あと注意点があります。出展の傾向と受賞するかどうか・レビュアー受けが良いかどうかは関係がないということです。あくまで作品のレベルや内容が重要なのです。

 この統計のさい、お手伝いをいただいた写真家の青地大輔さんに感謝いたします。

カラー

 写真の見た目がカラーかどうかです。「混合」は、カラー写真とモノクロ写真の両方を展示していた割合です。

フルカラー 87.0%
モノクロ 8.3%
混合 4.5%

デジタルかフィルムか

 写真の見た目から、デジタルで撮影されていると思われるか、フィルムで撮影していると思われるかを区別したものです。実際に作家さんに聞いたものではなく、あくまで見た目から判断した結果です。

デジタル? 80.2%
フィルム? 19.8%

具象か抽象か

 具象は、何か具体的なものを表現しようとしていると思われる作品です。抽象は、形を省略したり、不要な要素を排除した何かを表現しようとしていると思われる作品です。

 具体的なものが写っていても、抽象的な考え方で撮影されていると感じられたものは、抽象にカウントしています。

具象的 84.0%
抽象的 16.0%

被写体

 被写体ごとにカテゴリ分けしたものです。ただし、展示によっては複数のイメージを展示しているものもありましたので、その展示で代表的だと思われる被写体をカウントしました。

人物・ポートレート 34.4%
スナップ・身の回り・私的写真 34.4%
絵画的 18.8%
風景・ランドスケープ・自然 11.5%
旅行記的 1.5%
物撮り 0.8%

国内か海外か

 日本国内で撮影されたように見えるかどうかで判断したものです。ただ、御苗場では海外で撮影されたからといって珍しいとか価値があるというように判断されることはないと思います。写真の内容が重要視されるからです。

国内 97.0%
海外 3.0%

撮影方針

 ここではどのような方針で撮影しているかを判断しました。

 「演出・セットアップ」は、あらかじめ決められた意図に対して、モデルに指示をだしたり被写体をセッティングして撮影したと考えられる展示です。

 「ドキュメンタリー」は、実際に起こっていることを虚構などを交えずに再構成したものを指します。ネイチャー系の写真もここに入れています。

 「アート」とは、演出や事実などよりも、コンセプトや作品の制作手法に重点を置いて作成された展示です。

 この判断は、あくまで私の見た目から判断したものなので、もしかしたら作家の意図とは異なるかもしれません。

演出・セットアップ 39.5%
ドキュメンタリー 37.2%
アート 23.3%

出展傾向から見る御苗場への出展者像

デジカメでカラーポートレート写真を撮る人 35%くらい
デジカメでカラーでスナップや身の回りを撮る人 35%くらい
アナログ的な手法で、絵画的orアート的な作品を作る人 20%+αくらい
その他 10%以下

 展示全体を見渡すと、だいたいこのような構成だと思います。

 思ったよりもネイチャー系やランドスケープが少ないように感じました。(自然や風景は個性を出すのが難しいからかもしれません。)

 関西御苗場では、デジタルが主流で、人物を撮影するか、身の回りを撮影している作品が多かったように思います。関東御苗場だと、また違った傾向になることが予想されます。

 皆様の参考になれば幸いです。