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写真上達のためのヒント

 ここでは、管理人が個人的に写真の上達に役立つと思われる考え方やヒントを集めておきます。

 (例によって管理人の独断と偏見なので利用の際は自己責任でご利用ください。)

 上達を考えたとき、写真やカメラに関する基本的な知識や技術的知識があるのは初心者以前の問題で特に書く必要はないかもしれません。その他、「カメラの機能やスペックを知っています/使い方知ってます」、「高価なカメラ/機材持ってます」とか、「センスあります」とかそういうのは、あまり上達しない気がしています。 機材が良くなると確かに自分の写真は良くなるかもしれませんが、要は “同じ機材を持ってる他の人と同程度” でしかないですし・・・。 それにみんなセンス良いですし。

 それと、他の人がどんなことをやっているのか把握していない人もけっこういるような気がします。(管理人自身も常に情報不足です。) どんなに自分(達)が個性的だと思っていても、他の人達も似たような感じで“個性的”ですから、作品の系統がかぶってしまう事があるからです。
(参考:外集団同質性バイアス / 確証バイアス

 「私って変わってますから」と自分で言う方が時々いらっしゃいますが、どこかで見た他の人と系統がかぶっており、個性も誤差の範囲内でしかないのはここだけの秘密です。本当に"変わったこと"をするためには、まず、古今東西のプロ・アマチュアすべての写真作家が何をしているかすべて把握しておく必要があると思います。自分が個性的だと思っている作家さんの大半は、無知であることが多いです。(ただし、本当に変わった人も稀にいます。)

一般的価値的

 新規性: 今まで他の誰もやっていないこと。新しい技術、新しい視点、新しい作品など。

 独創性: 模倣したり誰かを参考にしたり教えてもらったりしていないもの、他の力を借りず自分の力で作りあげたもの。

 高度性: お金や努力、才能だけでは容易に模倣できない作品。(代替品を含め似たような作品を作成できないもの。)

その他の補足的な価値

 時間的価値=その瞬間にしか作れない作品、その時代を良く表している作品、特定の季節や時間によって人気が変化する作品、非常に古い作品。

 資料的価値=特定のテーマについて完全に網羅されているもの、記録資料として価値があるもの、経年劣化しないもの、経年によって価値上昇するもの。

 希少価値=世界に1つしかないなど、類似品のない、非情に珍しい作品。

 物質的価値=作品に用いられている材質に価値があるもの、作品の材質によって他の作品との違いを際立たせている作品。作品実物の質感が、写真や言葉で伝わりにくい作品。

 感性的価値=非常に個性的な感性が作品に表れているもの。作家本人の情熱が作品に表れているもの。

その他の情報

 ※ 2010年に岡山市で行われたリコーGXRのイベントで、テラウチマサト氏が「真・善・美の価値観」について語ってくれました。(どのような写真が良い写真か?という話に関連して。) また、「みんなが見たくなかった真実を明らかにする写真」についても語ってくれました。

 ※ 関西御苗場2010最終日のトークショーでテラウチマサト氏が「模倣(習作)」と「継続」について語ってくれました。 (ただ単に模倣/継続するだけではダメで、具体的にどうすれば良いか?という話。) その他、作品に付加価値を付ける方法についても語ってくれました。

 ※ PHAT PHOTO 2010年11-12月号に、「写真を作品にする7技」という記事があります。