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ボードの制作

 御苗場では、作家さんごとの情報やコンセプトについて、展示スペースに何か表示するようなことはせず、自主性に委ねられています。必要なボード類があれば自分で制作する必要があります。

 ボードは、パネル貼り(スチレンボード)で制作すると良いと思います。 一般的にはあった方が良いと思いまが、絶対に必要というわけではありません。コンセプト上、無い方が良い場合にはあえて作らないという選択肢もあります。

コンセプトボード

 コンセプトボードには、展示のタイトル、作品のタイトル、展示のコンセプトなどを分かりやすい言葉を使って、分かりやすい文章で書きます。

 コンセプトボードにはすべてを書く必要はありません。 管理人の場合は、展示のタイトルとコンセプトだけを書きました。 作品を見る人が、どんな心構えで作品を見ればよいか、準備を整えるような事を書いておくと効果的だと思います。(コンセプトボードで心の準備を整え、作品で語る。)

 難しい文章や感覚的な文章は読んでもらえないし、読まれてもあまり意味を理解してもらえません。 また、コンセプトの文章はあまり長いと読んでもらえません。 個人的には、わかりやすさ優先で200字前後が良いと思います。長い場合は最大でも400字が限界ではないでしょうか。

※ PHAT PHOTO 2010年 11-12月号 の記事「写真を作品にする7技」に、 コンセプトの描き方についてとても参考になる記事が掲載されているので、読んでみることをお勧めします。

自己紹介ボード

 自己紹介ボードには、作家名、出身、在住、経歴、実績、興味関心、影響を受けた作家、今後の展望、連絡先などを書きます。 形式は文章でも箇条書きでも良いと思います。

 作家名は必須かもしれませんが、それ以外の項目については書くか書かないかを慎重に検討した方が良いと思います。 例えば展示のコンセプトと興味関心に矛盾があると、鑑賞した人は混乱してしまうからです。 また、好印象ではない経歴は書かない方が良いと思います。(あえてあまり良くない経歴を書く戦略もあります。) 実績についても同様で、実績として評価されないような活動は書かない方が良いと思います。

 自己紹介ボードもコンセプトボードと同様、鑑賞者の心を準備するのに役立つ点に注意してください。 良い経歴や素晴らしい実績を持っている作家さんは、きちんと(別の言い方をすれば厳しく)作品を見てもらえる事が期待できます。 (参考:ハロー効果

ボードの位置

 ボードを読んでもらった方が、鑑賞者の心が良く準備されることを考えると、展示を行う上でボードの位置が重要になるのは明らかです。

 多くの場合、[コンセプトボード]→[自己紹介ボード]→[作品]という順番か、[コンセプトボード]→[作品]→[自己紹介ボード]という順番が一般的かと思います。 それ以外の特殊な手法として、例えば、[作品]→[コンセプトボード]→[(もう一度初めから)作品]という構成もあります。 この方法だと、「1回目に作品を見たときには意味が分からないけど、コンセプトボードを読んでもう一度作品を見たら『そうか!』という感動がありますよ」という仕組みを演出できます。

 展示のさいは、狙った順序でボードと作品を見てもらえるように、配置を工夫する必要があります。 一般的に、初めにボードを読んでもらいたい場合には展示の左に配置するのが自然だと思います。 逆に最後にボード類を読んでもらいたい場合には、展示の下に配置するのが自然ではないでしょうか。 ただし、コンセプトや配置計画によっては下に配置した方が先に読んでくれる場合もあるので、良く検討する必要があるかと思います。